「宇宙はどうして始まったのか」を読みました
2015-04-20


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この本のタイトルになっている「宇宙の始まり」について述べられているだけではなく、"宇宙はどうなっているか"、さらにはそれを説明するための"物理学はどうなっているか"という内容まで、広く説明がされている。そうなると、相対性理論とか量子論、素粒子論などが登場するが、数式はいっさい使わず説明されているのが、この本の最大の特徴。そのなかで登場する物理学者のエピソードも興味深い。高校物理でならう「古典物理学」、「重力」の正体はなにか、「空間」と「時間」の概念、日常感覚が通用しない量子の世界・・・などなど、「宇宙の始まり」を説明するために登場する物理の知識やキーワードについて、読者がなんとなくでもイメージできるよう平易に、ときにはたとえ話を用いて説明されている。そして、私が最も「うまいっ!」と感じたのが、「プランクトンが十分に賢かったら」のたとえ話。(何のたとえ話かは、読んでのお楽しみ・・・)。たとえ話なのでその対象を100%説明している訳ではないので、突っ込みどころは満載なのだがうまく本質を突いていると思う。宇宙や相対性理論など興味はあるが「数式が出てくるのでどうも・・・」という方に、ぜひお勧めの一冊です。

[本]

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